2010年4月20日火曜日









理論劇画 マルクス資本論
門井 文雄
かもがわ出版 (2009/04)

知ったきっかけ

 紙屋研究所 を見て

超左翼おじさんの挑戦

  協力・解説は紙屋高雪さん。『オタクコミュニスト超絶漫画評論』の著者として有名ですよね。
 すごい理論家なのです。ほんとうは、彼に、『資本論』の解説を書いてもらいたかったのですけど。 でもね、いまの日本と世界の直面する問題に『資本論』がどう答えるのかが、今回の劇画の核心。ちゃんと、紙屋さんに解説を書いてもらいます。
 それだけではありません。「協力」というと簡単そうですが、原作の大幅リニューアルもお願いしました。すごいですよ。 乞うご期待。それ以外、言いようがありません。
 直接関係ありませんが、TIMEの2月2日号、見た方はおられますか。マルクスと『資本論』について、6ページの特集がありました。大きな見出しにありましたが、「マルクスが資本主義を救う」というのが大テーマです。 ドイツでは、9週連続で、『資本論』がベストセラーだそうです。それは、資本主義を打倒しようとかいうものでなく、経営者、資本家の目から見ても、マルクスに頼らなければという気持ちが生まれているからなのですね。
 マルクス後、遅れた国ばかりで革命が起き、発達した資本主義国は延命してきました。それは、ある意味、マルクスに学んできたからかもしれません。 マルクスを無視する国は革命が起きるんでしょうか。この『理論劇画 資本論』が売れたら革命は起きなくて、売れないと革命が起きるということかな。売れてほしいような、売れないでいいような、複雑な気分。

0 件のコメント:

コメントを投稿