2010年7月31日土曜日

サラベポポと魔法のコイン








 サラベポポと魔法のコイン
 粂潤一
 さんが出版
 2001年
 購入日2010年7月 言霊学のHPの紹介でアマゾンにて購入 


あらすじ


 13才の主人公ウィルバーは、父親ケネスの会社が倒産し、債権者たちが暴徒となり家に押しかけ投石され、母親グレイスの頭に石があたり、母を亡くす。

 悩んでいたところ、伯父ウィリアムの勧めで、学校で学ぶ以上に人生を学ぶため、インディアン保留地へ一人旅にでた。

 ウィルバーは、インディアン保留地でマナラック族長老のニデバノ(過去と未来を自由に行き来するものという意味)に会う。
 ウィルバー「お金が人間を不幸にするとしたら、なぜでしょう?」
 ニデバノ 「君はお金をつくったのは誰だと思う?」
      「それは人間しかいません」
      「だったらどうして人間が自分を不幸な目にあわせるものをつくるのかね?
       神様は自分の姿に似せて人間をつくったというのにだ」

 太陽は、だれににでも平等にその温かい光を与えてくれる。
 月は、自分さえ都合良ければいいという自分勝手な夜の心を反省させる明るい光をもたらす。
 地球は、生物や資源の恵みを与えてくれ、感謝の心と愛の心を与えてくれる。

Lovers ラバーズ 愛する人々・・・必要最小限のもので満足でき、神に感謝し、不平不満のない人

Dreamers ドリーマーズ 夢見る人々・・・今以上にお金を増やしたいと思っている人
      満足を知らないため感謝の心がない

Greed グリード 慾深な人々・・・お金貸しや投資家
      地球の贈物も拒否している。事業は資源を必要としているが金融は地球の資源を必要としない。


 大昔マナラック族で、お金が発生し、慾深な人々がはびこり、愛する人々が生活しずらくなったとき、愛する人々は新天地を求めて旅をし、サラベポポ(聖なる土地)を見つけた。

 サラベポポでは豊かな森ときれいな水と魚の豊富な川に恵まれ、ユライブという不思議な果物があった。
 ユライブを食べると若返り病気も治ってしまった。

 ある日王国の旅の者がサラベポポを通りユライブを知り、自分の国で売って儲けようと考えた。

 サラベポポに農場ができ、またお金が発生し、お金のために働き、自然に感謝する昔の生活が出来なくなってしまった。
 
 サラベポポに住む愛する人々はこの危機を乗り越えるため、自分たちの村だけで通用するユラというお金をつくった。
 最初にみんなに平等にユラを配り、ユラがなくなった人には、また新しくユラをつくって渡してあげた。
 ユラを多く持つ人はより多くの人にしてあげた人、ユラが少ない人は多くの人からしてもらった人という意味でお金持ち貧乏という考えはなかった。
 愛する人々は、良心というバランス感覚あるいは調和した心を持っていたので、アンバランスな状態でいることはできなかった。あまりにもしてもらうばかりだと、恥ずかしくなり、自分も何か人の役に立てないことが、心苦しくなった。
 本来人は、自分がなにかをして、相手の喜ぶ顔を見て、感謝されることがうれしい。
 お金は「どれだけもっているか」でなく「どれだけ有意義に使えるか」が問題となる。
 
 しばらくすると王国がユラの発行を禁止した。するとサラベポポの愛する人々は今度はお金を使わずに数字だけで取引をするようになった。
 愛する人々はけして豊かではなかったが顔はいつもばら色に輝き幸せそうに見えたので、サラベポポの地を追われた。
 しかし、愛する人々は成熟した精神をもっていたので、もはやユライブやユラを必要としていなかった。

 ニデバノの話が終わるとウィルバーに訊ねた、
 「君は慾が少ない人間じゃな。
 そういう人間にこの物質慾にとらわれた世の中は生きにくいかもしれない。
 君はこの世界をちがったふうに変えたいと思うか?
 それとも、あきらめてここで生きていくつもりか?
 そして、もしこの世界を変えたいなら、どんな方法に頼るつもりじゃ?
 権力をもつかね。財力をつけるかね。そのお金で武器を集めて武力を行使するのかね。
 それとも学識か」

 ウィルバーはこたえた
 「ぼくはここをもっと住みやすい世界に変える方が自分にあっていると思うんです。
 だけど、そのためには、もっと自分自身の心を高めないといけません。
 まちがっている人を改めさせるのに、権力で支配しても、武力で屈服させても、暴力で恨みをはらしても解決にならないでしょう。
 まず愛する人々の心を自分のなかに開発することが必要です。
 だけど、その手本になる人や社会のしくみというのが、この世界にはないような気がします。
 でも、もしそんな世界があるなら、そこに行ってみたいです」

 ニデバノはウィルバーに目指す場所を示し、メピオという植物を与えた。

 ウィルバーは七日間旅をし目指す場所にたどりつき、新しい文明のナビゲーターに会い、必要なことを学んだ。

 ・より美しく楽しく自分の真実に従って生きるだけです。

 ・目の前に起きていることが他人のことであっても、自分自身のことでもあるということを理解してください。責めてはいけません。ゆるすことです。

 ・目の前の現実がどんなに恐ろしくまた悲惨なものであったとしても、それを嫌悪したり、それに背を向けたりしないでください。なぜならば、あなたはこの機会を生かすことで、どんなものでもすばらしく美しいものに変えてしまうことのできる光を自分の中にもっているということを学ぶこともできるからです。

 想いのエネルギー博物館

1.あり余るお金をどう使っていいのかわからず、悩み続けている人の想い

2.生涯をかけてためこんだ巨額の資産の使いみちがみつからないままついに死をむかえてしまった人の想い

3.お金のためだけに追いまくられるように働き、自分のしたいことすべてを犠牲にして生きるうち、病気になり死んでしまった人の想い

4.お金を貸したり、投資をすることで限りなくお金をふやし、やみで世界じゅうの権力者をあやつる大富豪になりたいという野心だけで生き延びている人の想い

5.会社経営に失敗して巨額の負債をかかえ、夜逃げするか、借金を返して破産の道を選ぶかの選択をせまられ、ついに両派に意見が分かれてあれこれいう周囲の人々のプレッシャーに耐えられなくなり、自殺してしまった人の想い

6.他人に貸した莫大なお金がもどってこないまま死んでしまった人の想い



 明日死ぬとわかったなら、あなたはお金を欲しいと思うでしょうか?

 ・・・・・いや、思わないでしょう。肉体がなかったら、いくらお金をもっていても使えませんから



 人はできるだけたくさんのお金をもっていようとします。どうしてでしょう?

 ・・・・・たくさんお金を持ちたがるのは、お金がなくなったらどうしようかと思うからです。本当はお金がなくなる前に肉体が死んでしまうかもしれないのに、そんなことはちっとも考えていません。まず第一にすべきことは、お金を手に入れることだと考えがちです。これも、まずお金がないと死んでしまうと思い込んでいるからです。


 お金がないと死んでしまうというのは、真実ですか?

 ・・・・・いや、それは信じ込んでいるにすぎないと思います。お金があっても死ぬときは死にます。億万長者が、飛行機事故で急に死んでしまうことだってありますから。ただ『いつ死んでも不思議ではない』という真実を意識したくないだけなんでしょうう」


 真実といいましたね。いつ死んでもおかしくないのに、たった今、生きていられるとしたら、これは奇跡かもしれませんね。すると、そのことも真実ですね。

 ・・・・・ええ、そうだと思います。『今、生きていられるのは当たり前ではない。なにか奇跡的な力によって支えられて生きていられるんだ』というのが真実だと思います。けれども、大多数の人々は真実を知るよりも、明日も、また一年後も、十年後も、当然のようにずっと生き続けられものと信じ、生活のために必要なお金を、一生懸命努力して獲得することにばかり頭を使っているんだと思うんです。


 ですが、お金を手に入れる努力はある意味で簡単なことかも知れませんね。

 ・・・・・僕はお金を稼いだ経験がありません。だけど、お金を儲けることにしか興味がな父親の生き方を見ていて、本当はほかにすることがないんじゃないかと疑問をもってきました。もし、人が稼がなくてもよくなくなったとしたら、どうでしょう?天国は暇なところだと聞いたことがあります。きっとそこで充実して生きている人達もいるでしょう。父だったら退屈のあまり死んでしまいたいと思うでしょう。すると、将来のためにではなく、今を気楽に過ごすことのほうが難しいかもしれません」

 
 では、どうして気楽でないほうの生き方を選ぶのでしょうか?

 ・・・・・それはこの肉体を維持していけなくなるのが怖いからです。お金をもっていることが、その恐怖から人を解放してくれます。本当は恐怖を忘れさせてくれるだけですが・・・・


 すると、その恐怖の正体はなんでしょう?

 ・・・・・ああ、そうでしたね!それは真実を知らないことから来てました。『私たちは自分の肉体の力で生きているのじゃない』ってことですよね。本当は、いつも目に見えない存在に守られ。導かれている・・・母もその一人です」



 心をもってしか心は変えられない。
 


感想

 レインボーリングという通貨の考え方がわかりとてもよかった。
地域通貨、スピリチュアル、ヒーリングなどの考え方が示されていた。
 すべての人に調和された心がなければ成り立たない話。

 いま、自分が考えている地域通貨がある。

 色即是空、空即是色。
 すべては想念からできている。したがってお金も想い、考えからできる。
 実際に現在の通貨は想念からつくられ、信仰によって通用している。

 ほとんどのものは消費されなくなる。
 しかし通貨はどんどん増え続ける。
 通貨もモノと同じように生産され消費され消えていかなければ公平ではない。
 公平でない大量の通貨はやがて信用を失い、一瞬にして価値がなくなり消えてしまう。

 消える通貨
 
 一年365日 約52週間。一週間で2%ずつ減価される通貨。
 毎月生活費として支給される。
 専門の銀行を設立しカード決済
 誰がどんな取引をしたか、すべての記録が保存され、不正をすることができない。

 不正は隠されていることから起きる。
 不正は糺されないことで増長する。

 必要な予算を消える通貨を発行することによって賄う。
 道路や建物など耐久年数に応じて発行する通貨の償却期間を変更する。

 現在の通貨と共存できるか?

 税金、会計に対する対応方法
  償却される部分が税金に相当。そもそも通貨を発行できるので税金を徴収する必要がない。
  法人にもカードをもたせ、償却された金額が明確になれば問題ない。

 新しい社会像 

 すべての議員に活動に必要な資金はすべて提供します。
 ただし、いつどこで何をしたのか私生活にいたるまで公開していただきます。
 また、不正防止のため、本人と関係者の資産を公開していただきます。

 小さく始める
 参加しやすくする
 最低限必要な参加者は?
  食品関係、生活関連

 農村の場合 都市部の場合
 職業ごと 主婦 子供 学生 労働者 経営者

 発展形
  すべての人が自分や組織に必要な金額を発行することができる。

  経営者 政治家 行政官 主婦 生活者



 予想される問題点は

  発行されすぎることはないか?防ぐ方法は
   好き勝手に高級品やブランド品を買いあさる

  損をしたり、反対しそうな人はどんな人か?対応方法は
   金融業界、産軍複合体、官僚、貴族、お金持ち、高級品産業
   贅沢は敵?

   不正防止法案・・・消える通貨を発行するしないより先に、不正を防ぐためにすべての取引を調査できる法律。そもそも国税調査権がこれに相当するのではないか?

  現在の通貨をどうするか?地方財政の借金など
  地方や国家の借金は誰が貸しているのか? 
 

 リンク
ぶっくすコトダマート
レインボーリング
オーラソーマ 

神との対話










 
神との対話
ニール・ドナルド・ウォルシュ

サンマーク文庫
2002年
2008年 本屋にて 
始まり 1992年春、著者が神に文句を書いたところ、神が答え始めた。

・誰かに人生の真実を教えられる体験は輝かしい。
・感情は魂の言語だ。
 何かについて、自分にとっての真実を知りたいと思ったときには、自分がどう感じるかを探ってみればいい。
 最高の考えには、必ず喜びがある。
 もっとも偉大な感情は愛である。

 イラク戦争の原因となった大量殺戮兵器は結局なかったよね?

(アメリカ政府のプロパガンダによる戦争)

 見つからなかっただけじゃない。

(政府は正しく戦争は正しい)


・間違っていると思うときには、とくに耳を傾けるべきだ。
 前進するには、「私が間違っていると思ったことが、本当は正しいとしたら、どうだろう?」と自分に問うこと。

・正しい祈りとは、求めたりすがったりすることでは決してなく、感謝である。
 感謝とは神を信頼することであり、求めるより前に神が応えてくれると認めることだから。

・どんな祈りでもかなえられる。祈りとは、これが現実ですと認めることだから。
 そして、どんな祈りも、どんな考えや思い、感情も、創造につながる。

・祈りがかなえられないというときは、じつは心の奥底で「かなわないかもしれない」と信じている。

・「神は必ず求めるものを与えてくれる」という信念をもっている人は非常に少ない。


・不安に支えられた行動でなく、愛に支えられた行動をとるべき。
 そのとき、自分は本当は何者か、そして何者になりえるのかという、栄光に包まれた経験ができるだろう。
・あらゆる生命の目的はひとつしかない。
 生きとし生けるもの目的は、出来るかぎりの栄光を体験する、ということだ。

・人生とは発見ではなく創造のプロセスである。

・人生は、自分が何者であるかを思い出すため、そして創り直すためだ。

・人生とは、概念として知っていることを体験的に知る機会だ。
 何も学ぶ必要はない。

 (わたしたちは、すべての存在である神の一部であるから)
 すでに知っていることを思い出し、それに基づいて行動すればよい。

・魂は、知る必要のあることはすべて知っている。
 隠されていることは何もないし、知らされていないこともない。
 だが、知っているだけでは充分ではない。
 魂は、体験したがっている。

・まずはじめにあったのは「存在のすべて」であった。
 「存在のすべて」は自分を知ることができなかった。
 なぜなら、無も有もなく、ただ「存在のすべて」だけがあっただけだから。
 これが神話の始めで語られる「すべてであって/無である」状態だ。
 「存在のすべて」はすばらしさを概念で知っていたが体験的に知りえなかった。
 そこですばらしさを体験したいと考え、全体と部分をに自分自身を分割し、これと、あれ、そしてこれでもあれでもないものに自分自身を分割した。
 愛を知るために、愛と反対のものをつくり出した、それが不安である。

 わたしが、あなたがたを創造したのは、神としての自分を知るためだった。
 あなたがたをつくた目的は、あなたがたがわたしであることを知らせるためだと言ってもいい。
 あなたがた自身がわたし(神)であることを知る方法はひとつしかなく、
 それはまず、わたし(神)でないものとしての自分を知ることだ。

 自分が何であるか知るためには、自分ではないものと対決しなければならい。
 自分自身を定義するのは自分でないものによってなのだ。

「何かである」ためには、まず「そうではない」ことを体験する必要がある。

 あなたがたには、自分ではなくなることができない。
 あなたがたは神の子供、「純粋な、創造的いのち」なのだから。
 そこで、あなたがたは次善の方法をとった。
 自分が本当は何者であるかを忘れたのだ。
 物質的な宇宙に入ったとき、あなたがたは記憶を捨てた。
 忘れることで、単に王国の城で目覚めるのではなく、自分が何者であるのか選べるようになった。

 あなたがたは、これまでも、そしてこれからもつねに、神聖なる全体のなかの部分、身体の一部、手足、メンバーだ。
 だからこそ、全体に戻ること、神に戻ることは思いだすこと(リメバランス:remebrance)と呼ばれる。
 あなたがたは自分が何者であるかを思い出す。
 あるいは、自分の各部を寄せ集めて、自分のすべてを、すなわちわたしのすべてを体験する。
 
 したがって、地上でのあなたがたの仕事は、自分が何者であるかを学ぶことではなく(すべて知っているのだから)思いだすことだ。
 だから、ほかのひとにもそれを気づかせること、思い出すようにしむけることも大きな仕事のひとつだ。

 

 リンク
「神との対話」著者ニール・ドナルド・ウォルシュ公式HP 

2010年7月25日日曜日

マネー その歴史と展開



















 「マネー その歴史と展開」
 ガルブレイス著作集5
 都留重人 監修
 1980年 TBSブリタニカ
 2010年7月小平図書館
 マネーについて 
p13「リディア人の若い女性はみな売春をし、それによって結婚の持参金を手に入れる。」
1558年トーマス・グレシャム卿 グレシャムの法則「悪貨は良貨を駆逐する」
1493年 新大陸の発見は、アメリカからヨーロッパへ貴金属の莫大な流入を引き起こし、物価の大高騰を生じた。
貨幣数量説:他の事情が等しければ、物価は直接、流通貨幣量に比例して変化する
1609年アムステルダム銀行設立 1819年東インド会社への貸し付けが焦げ付き、預金者が逃げ、倒産
銀行による貨幣創造の奇跡
ジョン・ロー(国土を担保として銀行券を発行)は
ルイ15世7歳の摂政であるオルレアン公フィリップ(無能)から
1716年5月2日25万ポンドの資本金を持つ銀行を設立する権利を与えられ、
やがて王立銀行となる。
1719年ミシシッピ会社(インディーズ会社)を設立し株式を上場。ルイジアナに埋蔵されていると考えられた金鉱を発掘し、それをフランスへ運び込むための会社。
株価は驚異的な上昇を示した。投資した人の数千リーヴルは数週間または数カ月で数百万リーヴルの値打ちとなった。ミリオネアと呼ばれる人が誕生。
銀行券の発行高 1719年春1億リーヴル 真夏3億リーヴル 下半期11億リーヴル
ミシシッピ会社の株売却資金は、ルイジアナの投資に使われずフランス政府の経費の支払いに使われた。
フランス政府から支払いを受けた人がまた株を買い、さらに値上がりをした。
1720年コンティ皇太子が株を自分の考えた価格で買えなかった腹いせに一束の銀行券を王立銀行に送りつけ、硬貨での払い戻しを求めた。取りつけ騒ぎが発生し破たん。 


メモ
・革命時期の不換紙幣 アシニア
トーマス・ジェファーソン:銀行が紙幣を発行することに反対
  1816年ジョン・テイラーに宛てた手紙の中で、銀行という組織は常備軍以上に恐るべきものという考え方に同意している。
ジョン・アダムス:銀行が金庫の中にある金銀以上に発行される銀行券は、その一枚一枚が「何ものをも代表しておらず、したがって誰かを騙しているに等しい」
英蘭銀行:1694年ウィリアム・パターソンがオレンジ公ウィリアムの承認を得て設立。当時イギリスはフランスのルイ14世との戦争の結果、財政的窮境に陥っていた。
 1797年フランス軍が上陸するかもしれないため、英蘭銀行は銀行券や預金を金銀と兌換できる権利を停止した。結果、人々は銀行券を手から手へわたし、金属貨幣を手元に温存し、金銀は市場から消え、通貨が不足した。英蘭銀行は慌てて一ポンド札と二ポンド札を印刷し、スペインからの分捕り品であったスペイン・ドル銀貨を金庫から出して使い始めた。金庫から出されたスペイン・ドル銀貨にはスペイン国王の頭像の上にジョージ三世の頭像が刻印されていた。
 「銀行は、スペイン・ドルが流通するようにと
 ばかの首に愚か者の頭を刻みつけた」
 銀行券発行高は増加する一方で、物価や金価格も上昇しだした。

 1811年、貨幣の性格および貨幣管理にかんする有名な論争が行われた。
 貨幣専門家が登場した。
 デーヴィッド・リカードも論争に参加。
  経済的変化はどこにその源をもっているのか 経済的変化=価格変動

   変化は貨幣問題に責任のある人たちから始まるのか
   つまり、貸付、銀行券、預金などの量の変化

   変化は生産からはじまるのか

  貨幣が経済に影響を及ぼすのか
  貨幣は経済に順応して動くのか

 リカード:地金委員会を支持し、金本位制を主唱。1821年戦争が終結し銀行券と金の間には古い交換率での兌換が完全に回復された。

  歴史家が指摘「リカードは理論経済学者として、自分のすぐ目の前に起こっていること――たとえば祖国が戦争中だということ――を見ようともしない傾向があった」


・サウス・シー・カンパニー:1711年設立、1720年破産:南海泡沫事件。「それが何であるか誰も知らないが、きわめて有利な事業をするために」不滅の会社を設立するといったようなことにも投機がなされた。

 このときニュートンは『天体の動きなら計算できるが、人々の狂気までは計算できなかった』と述べたと言われている。

南海泡沫事件:泡沫条例

 ※イギリスの南海泡沫事件とフランスのミシシッピ会社倒産は同じ1720年に起きた。

 1824年、再び株式発行ブームが発生し、貸付の膨張した。その10年後取付けが起き、英蘭銀行は支払い停止か破産を宣するかの事態に直面した。この時、フランスの銀行家たちの借款団が金を貸出し救出した。

 1844年、ロート・ピール卿が英蘭銀行を厳重な拘束下におくことに決めた。銀行券発行高を1400万ポンドに制限した。
 この時期に、英蘭銀行は、その支配下にあった商業銀行の活動を統制下におく動きを始めた。
 その際に利用することになったのは、中央銀行政策の二つの歴史的手段、すなわち公開市場政策と公定歩合である。

 1825年恐慌発生
 1833年恐慌発生、取り付け発生

 1890年ベアリング・ブラザーズ・カンパニーという著名な銀行商会が、債務不履行のアルゼンチン国債券2100万ポンドを手許にかかえたまま。突如破産の危機にさらされて、取り付け騒ぎが発生。
 英蘭銀行がまず、公定歩合を上げ、借入を思いとどまらせ、海外から投資資金を引き寄せた。
 「確実に貨幣が得られるということそれ自体が、貨幣を求める欲求を失わせてしまう」

ガルブレイス

 金本位制度はイギリスの平和状態に負うていたのである。
 20世紀になると戦時下、ピット内額がそうしたように、課税の方法で足りなかった資金を得るために、中央銀行の援助を求めた。そして、どの中央銀行といえども、見せかけの自主性にもかかわらず、政府の要求に抵抗するなどということは考えることさえもしなかったのである。
 
 金本位制度にとっていちばんの危機なのは民主主義であるだろう。

 英蘭銀行は、やはり支配階級の道具であった。

 そして、この銀行が支配階級を通して入手していた権力のなかには、苦難を人びとに課するという権力があった。すなわち銀行は、物価や賃金を引き下げ、失業を増加させることができた。
 
 こうした手段を通じ、金が外国へ流出するときや好況気分が行き過ぎのときの対応がなされたのである。

 その当時は、農民や労働者がいつの日にかは十分な力を得て、通貨の擁護という正当な大目的のためにさえ政府はそうした耐乏的措置をとれなくなるであろうとは、誰も予見することはできなかった。

 ☆日本のバブルの崩壊を見る限り、民主主義が作動したようには思えない。過去ガルブレイスが生きている間に民主主義が中央銀行や政府の金融政策に影響した事例があったのだろうか?


・ナポレオン
・グレシャムの法則

・アメリカの連邦準備制度
・中央銀行


ガルブレイス
 
 商業銀行の歴史がイタリアで始まり、
 中央銀行の歴史がイギリスで始まったとするならば、
 政府によって発行される紙幣の歴史は、疑いもなくアメリカで始まったと言うべきであろう。

 銀行券と政府発行紙幣



・1607年タバコがジョージアで通貨として使われた。約2世紀近く続いた。


・アメリカの金本位制は、1879年に始まり、1971年まで。

・1690年マダチューセッツ・ベイ植民にて初めて紙幣が発行された

  ウィリアム・フィップス卿がマサチューセッツの不正規兵を率いてケベックに遠征し、将兵に対しいづれ硬貨を支払う約束のもとに紙幣で払われた。

税金を徴収するのでなく、はじめて紙幣を発行することによって対応。

紙幣は金銀と同様に額面通りに流通した。


 問題は、紙幣発行量にかんして節度を守り、窮乏をもたらす崩壊を避けること。


 紙幣を発行しすぎるとインフレーションが起きる。


・1723年ペンシルヴァニアで紙幣が発行される

・1929年ペンシルヴァニアで二回目の発行。



・メリーランドの実験

 課税対象となる市民各人に30シリングずつの配当を分配

 また、配当以外に貸付事務所を設立し、資格ある農民や実業家に返済を条件に紙幣を発行して貸付を行った


  →歴史家:紙幣の発行としては植民地のうちで最も成功した例


・1929年イギリスの軍人C・H・ダグラス少佐が同じような内容の提案をした

   ☆実現されなかったみたい

・1729年ベンジャミン・フランクリン 「紙幣の性格と必要についての小論」紙幣採用の方針を応援


 →金本位制が最高という考えが主流で、植民地時代の経済を正しく評価されなかった

 →「何代にもわたっての歴史研究は、植民地時代の通貨事情にかんする誤った印象を育ててしまった」

  ☆誤った印象とは、「政府発行紙幣はよくない」ことか?



・1751年イギリス議会は、ニューイングランドにおける紙幣の追加発行を禁止し、13年後にはほかの植民地にも適用

 植民地では強い抗議


・1766年フランクリンが、イギリス下院にて、紙幣に関する陳情を行ったが、効果がなかった


 紙幣発行の禁止はイギリス本国と植民地のあいだの深刻な緊張の原因となった

  →この事実はあまり知られていない

   なぜなら、多くの歴史家がイギリス議会の考えが正しいと考えていたから



 チャールズ・J・ブロックは、植民地時代の通貨事情を「詐欺と腐敗のお祭り騒ぎ」、「暗黒かつ破廉恥な状態」と表現している。

 

 マサチューセッツ土地銀行工業計画

ガルブレイス

 アメリカ合衆国は、単なるインフレーションではなく、超インフレーションの怒涛のなかで誕生した。
この超インフレーションは通貨が無価値になるまで止まらないという種類のものであった。
しかしながら、確かなことは、ほかに代案が全然なかったことである。
税金には頼れない。当時の人口は散らばっていて税金徴収の組織もできていなかった。

 アメリカ独立戦争とフランス革命に紙幣はおおいに役立った。
ロシア革命や中国革命にも紙幣は役に立っていなかっただろうか?

 紙幣自体こんな無価値のものがなぜそんなにほしがられるのか?

 紙幣が価値をもつ理由

  三つの通貨
 1.金貨、銀貨
 2.兌換紙幣
 3.非兌換紙幣

アシニア紙幣・・・土地を交換の対象物とした。最初は教会の土地。1789年当時のフランス全土地の5分の1を教会は所有していた。

1789年12月19日4億リーヴルの紙幣の発行が承認された
1790年以降、発行金額を増額した結果、アシニア紙幣表示の物価が高騰

イギリスのピット首相が腐乱から亡命した貴族にアシニア紙幣を発行させ、フランスに向け輸出させ、紙幣価値を下落させた。

 革命政府の執政内閣は紙幣と土地の交換を停止。土地本位制の廃止

 債権者は債務の弁済をアシニア紙幣で受け取らなくてよいという形で保護された。


1797年フランス革命政府は金・銀本位制に復活した


ソヴィエトは1920年までは、国家予算の約85%は通貨発行で賄われた


1913年メキシコ チワワ・シティー にて 山賊の パンチョ・ヴィラ が紙幣を発行



ジョン・リード「反乱するメキシコ」

 メキシコ北部、チワワ州で、政治を牛耳っていた富裕な支配者たちを追い出して州知事の椅子に座ったのは、無学で、20年もお尋ね者だった元山賊の首領のパンチョ・ビリャでした。ジョン・リードは、その頃のビリャに密着取材して、彼を純朴で愛すべき男として描いています。

「ビリャはチワワ州の軍政官を名乗り、30万人のための新政権を、知力をかたむけて創設するという途方もない実験―なぜなら彼はそんなことに何の知識もなかったのだから―を開始した。」

「金持ちには広大な土地所有が認められ、貧乏人には認められないのはなぜなのか、どうしても理解できなかった。」

 ビリャは、本当に政治というものに疎かった、そして、なにしろ、ちょっと前まで山賊だったため、何のしがらみも無かった。だからこそ出来ることを、ほとんど、無邪気に、実行していきます。

 ビリャの新政権を信用しない金持ちたちは銀や銀行券を地下に隠匿してしまい、通貨不足が起きます。そこで、「必要なのが金だけならば、少し印刷しよう。」と新しい通貨を印刷し、自分のサインをして流通させてしまいます。それで人々が市場で食料品が買えるようになるのですが、それでもなお、メキシコ政府銀行券や銀貨は地下から姿を現しません。革命のための武器や補給品を買うためにそれらを必要としていたビリャは、二月十日以降はメキシコ政府銀行券や銀貨を贋金とみなす、それまでにビリャ紙幣と交換するようにと宣言を出します。それでも、なお、金融業者や金持ちたちはこれをはったりとみなし、がんばります。しかし、ビリャは二月十日になると、今後すべてのメキシコ政府銀行券と銀貨は贋金とみなすという貼紙を州中に出してしまいます。

 数日後、リードとビリャが昼食をとっている時に、村の金持ちたちが抗議にやってくると、ビリャはこう言い放ちます。「お前たちは、わしの政府は長続きせんと決め込んで、いろりの下に穴を掘り、銀貨と銀行券を埋めた。最初の布告も、チワワ市街に張り出された翌日には知ったが無視した。「贋金布告」もすぐにわかったのだ。もし必要になったら、いつでも交換できると考えた。だが、やがてびっくりして、村でいちばんかねを持っているお前ら三人が、ラバに飛び乗ってここへやってきた、というわけだろう。諸君!諸君の金は贋金だ。お前らは、もう一文無しだわ!」




第7章 通貨戦争

・アメリカ憲法

 硬貨発行の権限を連邦政府だけに限定
 
 各州が紙幣を発行することを禁止

 連邦政府が紙幣を発行することも禁止
 (政府が合衆国の信用に基づき手形を発行することを認めた条文を1787年代表者会議で否認)

 →1812年から1814年戦争のとき、財務長官ガルティンによって非公式に無視され、財務省証券が発行された。

 →サーモン・P・チェースが グリーンバックを発行




政府発行紙幣を考えるブログ

リンカーンと聞くと
奴隷解放宣言とか、あの超有名なゲティスバーグの演説「人民から人民による人民のための統治(government of the people, by the people, for the people)を思い浮かべる人が多いだろう。このグリーンバックにまつわるエピソードについて語られることはこれまであまりなかった。

グリーンバック紙幣は「緑背紙幣(りょくはいしへい)」とも呼ばれ、現在のドル紙幣を指す時も使われる用語だ。ただ、このグリーンバック紙幣というのは政府紙幣の議論をする時には必ずと言っていいほど、“インフレーションを引き起こした”としてやり玉に挙げられてしまう。そう、歴史上を見てもグリーンバック紙幣というのはすこぶる評判が悪い。

でも、そのグリーンバック紙幣に対する今の時代の評価というのは所詮作られた評価でしかない。当時のアメリカ経済や歴史背景をしっかいと抑えておく必要がありそうだ。ロスチャイルド関連で書かれているイギリス金融資本家とアメリカ政府の戦争ともいってよい闘争の歴史は、陰謀説の類でもなく、事実として存在してたいた。当時業界の人間であれば『誰でもよく知っていた』のである。さもなければ2度も中央銀行が潰されたり、マネートラストに関する公聴会なども開かれていなかっただろう。

それに、20年後にグリーンバック党が結成されたように、政府紙幣には根強い人気もあったようだ。さらには第16代アメリカ合衆国大統領であるエイブラハム・リンカーン(1809年 - 1865年)の他にもう一人アメリカの大統領で政府紙幣を発行した人物がいる。あまり知られていないが第35代大統領のジョン・F・ケネディ(1917-1963)だ。どちらの大統領も政府紙幣を発行し、その後、暗殺されている。




1923年ドイツで起きた通貨価値の完全な崩壊


アレクサンダー・ハミルトン 州と大陸会議の負債を引受ける

              中央銀行の創設を提案


合衆国銀行  中央銀行とは違う


1814年 ジェファーソンがジョン・アダムズと文通

 自分の紙切れを流通課程に投げ込んでわれわれの現金を追いだしてしまう銀行に反対なのだ。

 彼らは、ごまかしの金や不毛の利益を一般公衆からかすめとるやからである。

州法銀行 1811年88行から1815年に208行に増え、その紙幣額は1812年推定4500万ドルから1817年には1億ドルに増加

ニコラス・ヒドル 1823年合衆国銀行の頭取 29の支店を設立 
      1839年破産宣告、詐欺で告訴される



1832年 ジャクソン大統領 合衆国銀行の設立許可更新を拒否 その後80年間中央銀行という考え方が封印された



パターソン

ジェイ・クック

アンドルー・メロン


第8章大いなる妥協


1836年 連邦政府は、公有地は硬貨か正貨に兌換可能な銀行券で購入しなければならない、布告


1866年 全州法銀行の銀行発行権にたいして年率一割の課税がかけられた

銀行の破産 

 1878年140件
 1893年496件
 1908年155件



1862年 サーモン・p・チュース黙認のもとグリーンバック発行 南北戦争の戦費 60万から100万人



 インフレ発生 1864年の物価が1860年の二倍を超えた

物価指数1861年を100とし
 1864年12月4285
 1865年4月9211

1866年グリーンバックの回収開始 最初の六カ月は月1000万ドル その後は400万ドル

 物価が下落 小麦価格 1866年2.94ドル 1868年2.54ドル 1869年1.54ドル

1868年グリーンバック回収を中止

1871年と1872年硬貨主義者の反対を押し切りグリーンバック数百万ドル増発を許可

1874年議会がグリーバック紙幣流通を恒常的に四億ドルに拡張する法律を通過させたが、グラント大統領が拒否

 グラント:支払いの証文を買い戻すのにそなえて硬貨が用意されていないのに、硬貨と紙幣を同等に扱うことはできない


 結果、グリーンバックの新規発行が拒否され、回収も止められ、全流通額は3億668万1016ドルに数10年とどまっていた


1867年パリ 主要ヨーロッパ諸国が金を支払い手段とすることを決定 金本位制採用

1873年 イギリスの金融課 アーネスト・セイド 議会を買収して 法律をつくらせた ?

 銀が安くなり金貨の代わりに銀貨を発行しようとしたが、金貨のままにする法律をつくらせた


1893年 金を求めて恐慌発生


1900年 アメリカ金本位制を採用


第9章 妥協の対価

ソースタイン・ヴェブレン 鍍金時代(めっきじだい)

1920年代 大不況 

 過去の不況 1819 1837 1857 1873 1884 1893 1907 1929年10月

景気循環

投機

土地 有価証券 



第10章 非の打ちどころのない制度  連邦準備制度

1913年ウイルソン大統領署名し成立

その後も恐慌は発生しつづけた

20年間で1万5502件の銀行が閉鎖された


ベルモント症候群

1908年 オルドリッチ=ヴリーランド法

 ネルソン・w・オルドリッチ上院議員

 ジョン・D・ロックフェラー2世

 J・P・モルガン


第11章 金本位制の崩壊

第一次世界大戦でヨーロッパの金がアメリカに移動

1914年 ケインズ31歳財務省役人 フランス、ロシアの国庫が抱えていた問題にまで思いを巡らせた


第12章 インフレーションの極致

第一次世界大戦後のドイツ1921年

ロシア革命

ケインズ「平和の経済的帰結」

1923年11月20日 インフレが収まる 旧ライヒスマルクはもはや通貨ではないと宣告された

 テンテンマルクの導入 デノミ 新通貨1単位は旧通貨1兆マルクと交換された

 連手マルクは、ドイツのせべての土地およびその他の有形財産にたいして第一順位の抵当権の設定したものであると布告

シャハト ライヒスバンク総裁









時系列に沿って書いてほしい。
話が前後すると混乱を招く。
あいまいな表現や比喩を使わずに結論を明確に書いてほしい。

 リカードは、「宗教裁判所がスペインを制圧したときのように完全に」イギリスを征服してしまったのである。

 この記述に対して具体的にどのようなことが起きたのか何も書いてない。
金本位制が確立されたのか?リカードが要職に就いたのか?

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