2010年11月29日月曜日

悲しき熱帯 世界の名著59


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 著書名 悲しき熱帯 世界の名著59
 著者 レヴィス=ストロース 出版社 中央公論社
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リンク

松岡正剛

・「ルイ・ボナパルトのブリュメール18日」 カール・マルクス

・「経済学批判」 カール・マルクス

・ロバート・H。ローウィ 「未開社会」

・ベルグソン 「意識に直接与えられたものについての試論」


・フェルディナン・ド・ソシュール 「一般言語学講義」

・ヴィクトール・マルグリッド :検索で有効な情報なし

 「ガルソンヌ」 小平図書館になし、アマゾンで4500円から



・カイザーリンク 情報なし

・ヴラディスラフ・レーモント 情報なし

・ロマン・ロラン

http://www.hm.h555.net/~hajinoue/jinbutu/romanroran.htm

 はじめに行動ありき

  「人権」といっても、一人の人を大切にすることから始まる。


 「平和」といっても、一人の友と友情を結ぶことから始まる。その根本のエンジンこそ「勇気」なのである。

 “嘲る者には勝手にさせておけ!”




 ロランは、ある時、落ち込んでいた、この友に、長い手紙を書き送って励ましている。

 「ぼくたちの存在を幅広くしうるものすべてを吸収しようではないか。そうすればそれだけ、ぼくたちの不滅性を拡大することになるのだ」

 「他の人たちは、彼らがそうしたいなら、ぼくたちを嘲るがいい!」

 「僕たちは彼らを軽蔑する」

 「まっしぐらにぼくたちの道を行こうではないか」

 

 「真の偉大さは喜びの中でも苦難の中でも楽しむ力があることで見分けがつく」『ジャン・クリストフ』



 このロランの若き日の重大な転機は、何であったか。


 それは、ロシアの大文豪トルストイが、まだ無名の一学生だった彼に送ってくれた長文の手紙でありました。

 その中で、トルストイは、人類にとっての善とは何か、美とは何か-それは、人間を結合させることであると、強調しております。

 そして「人間の知ることができ、また知らなければならない学問のなかで最も重要なのは、できるだけ悪を少なくし、できるだけ善を多くするように生きるための、学問です」(『トルストイの生涯』蛯原徳夫訳、岩波書店)と綴っているのであります。


 トルストイから託された尊き使命のたいまつを、ロランもまた、若い世代に、と伝えていきました。そのロランの言葉を、私は、皆さんに贈りたい。


 「今日の人々よ、若い人々よ、今度は君たちの番が来ている!われわれを踏み超えて行きたまえ。そして前進したまえ。われわれよりもいっそう偉大で、いっそ幸福でありたまえ」(「ジャン・クリストフヘの告別」『ロマン・ロラン全集書所収、みすず書房)と。


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