記憶力
成功をもたらす無限の力
ウイリアム・W・アトキンソン
サンマーク出版2009/2
レッスン
- 記憶とは何か?
- 注意力と集中力
- 印象が大切な理由
- 目は心の窓である
- 耳は目より優れもの
- 聴覚を鍛えるエクササイズ
- 関連の法則とは
- 印象に関する13の法則
- 古代の記憶術に迫る
- 「テン・クエスチョン・システム」
- 数字とイメージ
- 道に迷わない人になる
- 人の顔の覚え方
- 名前の記憶術
一度読んだのにほとんど思い出せない。
・・・見て知っただけで、活用していないから。
心の底から、すごいと感動すれば、身についている。
感動という感情は何度でも味わうことができる。
感情を再現する表現力、再現力、スピーチ、図示、要約
記憶の仕組みについてご存じですか?
記憶は潜在意識に残っていて決して消えることはありません。
ビルから落ちて記憶が走馬灯のようによみがえることがあるように、
何かのきっかけで思い出すのです。
記憶を思い出すきっかけは、最初の印象が大切です。
印象を残すには注意力が必要です。
ですから、知性の高い人は注意力がある人で、
知性の低い人は、注意力が散漫なのです。
ですから知性は注意力にあります。
注意力を鍛えるには、日ごろの習慣が大切です。
どんなに複雑なことでも、かならず単純な部分に分解できます。
ものごとの全体像を知る最善の方法は、
各部分に注意することです。
ドイツの心理学者、ヘーリング博士
「細分化は進歩の母である」
メッツォファンティ枢機卿 100カ国語をマスター
○印象が大切な理由
記憶の倉庫から呼び出すポイントは印象です。
印象が記憶の、大きさ、色、形を決めるのです。
注意力が大きさ、興味が色を決める
能力が発達した人は、興味のないものにも、
意志によって注意力が向けられ、
手に入れたい情報が、頭の中に入るまで、
注意力を留めておくことができます。
五感
直接的・・・触覚、臭覚、味覚
間接的・・・視覚、聴覚 光波と音波によって感じる
外部からの印象をいつでも思い出すように、
注意力と関心を今おこなっている作業に向けて、
何を思い、どんな精神状態にあったのか、
必要な時に思い出せるように、心を鍛えてください。
頭で覚えるより心で感情を記憶する
注意力とは「意識を集中する」こと。
○正確な印象を受けとめるために視覚を鍛える。・・・目を鍛えるわけではない
観察力を鍛える。 興味と注意力 はっきり見ること
観察力を鍛えるためのエクササイズ
1.正確に見る・・・気持ちを集中し、心に印象を焼き付ける
2.描いてみる・・・下手でもいい、全体と細部を描いていく
3.細部を見る・・・全体像より先に、部分をひとつづつ見て印象に残していく
4.説明する・・・見たものを説明する
5.一目で見る・・・文章を最初は単語、文、段落、ページと順に一目で見ていく
6.部屋を使う・・・部屋にあるものを列挙していく
7.一日を振り返る・・・思い出すことによって観察力が磨かれる
視覚を通した認知力を鍛えると、頭の中の情報源が大いに増えると同時に、人生が楽しくなります。
ドルイド教 宿り木
音読すると、分析能力が生まれ、言葉の意味が頭に焼き付けれる。
ヒンドゥ・メソッド・・・最初は短いフレーズを覚え、繰り返し暗唱し、毎日少しずつ増やしていく方法
すべての印象はつながりを持っている。
何も考えていないときでも、無意識に関連の法則に従って印象は記憶される。
関連の法則とは、印象は、関連づけられて記憶される。
- 過去の印象と比較され、類似したものと一緒に保管
- 過去に類似したものがなければ、新しい場所に保管され、つぎに類似した印象があったとき同じ場所に保管
- 関連づけられたものが多いほど印象は強く記憶され、一つのものが思い出されると同時に記憶された印象も一緒に思い出される。
注意力によって明瞭に記憶された印象は呼び出しやすい。
類似点を見つける
考え、事実、出来事、実例
印象に関する13の法則
- 集中して印象を残し思い出しやすくする。すなわち注意力と興味を持ってみる。
- 最初に受け取った印象を明確に記録する。
- 全体像をイメージしてから、ほかの印象を追加していく。最初から細かく記憶しないこと。
- 何度も繰り返して思い出す。
- 記憶を頼りに思い出すこと。
- 5は大切な原則
- 関連して印象を残すこと
- 関連した印象を一緒に思い出すこと
- 印象を残すには五感を最大限活用すること
- 弱い感覚苦手な感覚は鍛えなおそう
- 思い出せないときは同時に受けた印象を頼りに引き出す・・・一つの印象だけでなくできるだけ五感の印象を残す
- 11で思い出せないときは関連した印象を頼りに思い出す
- 思い出せなかった印象が突然よみがえったら、その時の印象を一緒に記憶する。
古代の記憶術・・・累積システム
頭脳を鍛え、多くのことを記憶し、必要な時に思い出すシステム
記憶は出来ている。
思い出すは、探し出す。
探すにはタグが必要。
記憶のタグは印象。
印象を言葉や五感で表現。
言葉という知覚を感情の言葉で表現。
一つの印象をどれだけ多くの印象で表せるか。
味覚の発達と同じように知覚の発達は言葉の数と比例する。
単なる言葉でなく、自分で表現する言葉として使えることばとして。
いくら難しい言葉の意味を知ったとしても、活用できなければもったいない。
ただ、やたら難しい言葉をつかっても、嫌見になるだけ。適切に使うこと。
事実も表現の一部として使いこなさなければならない。
どれだけ関連づけ、一緒につかいこなすか。
いろいろな本と人と事実をつなげあわせストーリーを組立て、
感動させ、共感を生み、仲間をつくっていく。
記憶や印象のように、人と人も関連してつながっていく。
脳の細胞も神経によってつながることでどんどん機能していく。
比ゆ、暗喩、組み合わせが驚きと感動を生む。
感動
泣く 笑う 尊敬する 綺麗 美しい すごい かっこいい かわいい
素晴らしい 立派 すっきり 思い切りの良い 感じよい やさしい
受け取る印象
与える印象
感情を事実で表現 価値判断の言葉をつかわずに表現
ガンジーは自分を殺した暗殺者も許した
事実と具体例の威力・・・明確なイメージを伝える
事実だけでは伝わらない
偏見、先入観、無関心、無感動、無理解、無責任、偏屈
事実と 価値 状況を 表す言葉 解釈する言葉 行動する言葉
記憶はすでにある。
どれだけ見つけやすく整理して印象を残すかは、注意力と関心による。
自由に意志によって記憶を思い出させるには、復習が大切。
一つのことを完全に覚えてから次にすすみましょう。
十のことをいいかげんに知ることよりも、
一のことを十分に知ることが大切。
覚える作業を短縮するよりも、復習して思い出す作業を優先すること。
覚えることが目的でなく、記憶を自由に扱う能力を鍛えることが目的。
テン・クエスチョン・・・印象を復活させるための10の質問
- そのものの由来と起源は?
- そのものの始まりと理由は?
- そのものの歴史は?
- そのものの特質や個性があるのか
- そのものの活用方法は
- そのものは何を表しているのか、象徴しているのか
- そのものから連想するもの、関連したものは何か
- それからどんな結果で、何が起きるのか?
- その結果、未来はどうなるのか
- 自分はそのものについてどう考えるのか、その理由
ものを詳しく調べる最高の方法は、それについて質問することです
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