「できる人」の話し方&コミュニケーション術
なぜか、「他人に評価される人」の技術と習慣
箱田忠昭
フォレスト出版2005/3
インサイトラーニング株式会社代表
目次
プロローグ
「話し方」「コミュニケーション」が仕事やプライベートでどれほど大切であるか
1.絶対に知っておくべき人間の心理
2.良い人間関係をつくるための話し方
3.説得力ある話し方
4.プロの交渉術
5.身体の使い方・・・ボディーランゲージが重要
6.クレーム対応方法
プロローグ
○「できる人」という評価は常に「他人」行っている。
○「好き」「嫌い」であなたの能力は決められている
○できる人=能力 × コミュニケーション能力
・アンドリュー・カーネギー・・・自分より賢い人の使い方を知る男、ここに眠る
・松下幸之助・・・学歴なし、貧乏、病弱
1.絶対に知っておくべき「人間の心理」
○人に好かれて、コミュニケーションをよくすることは、誰にでもできる。
○好かれるコミュニケーション
- 好意
- 好感
- 好印象
○意外な人間の心理
・人は事実でなく言葉に反応する
よい仕事をした時に上司に「すごい、ありがとう」と褒められると、気分が良くなる。
逆に「あ、そう」とそっけない反応や
「もっとうまくできないの」と言われたら気分が悪くなる。
常に相手の喜ぶことをいわなければならない
イヤなことより相手が喜ぶことに的を絞って話をする。
・人はあなたの話を見ている
人は話す内容より、話し手の態度や誠意を見ている。
棒読みの原稿
電話で話を聞く態度も相手は感じている。クレーム対応を、机に足を投げ出して、ふんぞり返るように電話で対応し、「申し訳ございません」と言っても相手は「この人、本当に謝る気があるのか」と思う。
○「人はかなりいい加減である」ことを忘れるな!
あいまいさを避けるために
- 数字を使う
- 対比させる
- 確認する、念を押す
- 繰り返し訴える
○人はまず否定する生き物だ
とにかく一番最初は、否定し、文句がでるものと覚悟する。
しかし、それは本気ではない。「ノー」といいう挨拶のようなもの。
○コミュニケーションは、相手に好意を持ってもらうこと、少なくとも嫌われないことから始まる。
○どんな状況も抜け出すWIN-WIN
よく知っていて、好意を抱いているような間柄であるとコミュニケーションはスムーズで、仮に話し合い交渉してもお互いがハッピーになる相互満足型(WIN-WIN)になる。
○具体的に好かれる行動
- こまめに顔を出す・・・ザイアンスの法則「人は会えば会うほど好きになる」
- ほめる・・・相手に好きになってもらうなら、何が何でもほめること ほめ言葉+ほめた理由
- 楽しい雰囲気つくりをする・・・明快肯素「メイカイコウソ」、明るくて、快活で、肯定し、素直であること
- 相手の重要感を満たす・・・「自己重要感」親身に人の話を聞いてくれる人に、私たちは心を開く。相手の重要感を満たす三大メッセージ「あなたは重要な存在だ」「あなたは必要な人材だ」「あなたはすごい」
- 相手に"触れる”・・・ストローク理論、エリック・バーンが研究。スキンシップ。直接触れない場合は、心にタッチする。心のこもった一言で。
○言ってはいけない一言
たとえば、友人が「このごろ胃が痛くて」と言ったとき、
悪い例 「大丈夫だよ。気のせいだよ」
「がんばれば痛みもなくなるよ」
相手の感情にさからった励ましは逆効果
よい例「それは大変だね。しっかり検査したら」
相手の現在の感情、心に同調すること。
相手の立場に立って、心配したり、
同情することの方が「心へのタッチ」になる。
2.良い人間関係をつくる「話し方」
○三つの悪いクセ
- すぐ否定するクセ
- すぐ話の腰を折るクセ
- うわの空でいるクセ
これは無意識にラポーを壊している
○相手の心にベルトをかけよう
心のベルト・・・ラポー
○上手に話すより、アクティブリスニング
相手はもっと話を聞いてほしいと思っている
○共感ゾーンを引き出そう・・・相手との共通点を見つける
「実はわたしもそうなんですよ」
「あなたと同じですね」
「仲間なんですね」
○セルフディスクロージャー・・・自己開示
相手に共感ゾーンを示す。
○質問技術・・・相手を知ろうとするように質問する
たとえば、相手への関心を示すとか、同意する、賛成するとか、ペースを合わせるようなコミュニケーションスキル。
相手にとって「良い人」「好かれる人」になれば、あなたはその人の心にベルトをかけたことになる。
わたしたちは似ている人、共通点の多い人に好感を抱くものである。
○五つの共感ゾーン
- 趣味
- 共通の知人
- 共通の体験
- 事実の一致:血液型、出身地、出身校、家族構成
- 共通の信、信念:尊敬する人 ※政治、宗教は避ける
○波長を合わせるページング技術 BMW
1.B ものまねすればいい、「ボディーランゲージ」
さりげなく、そっとあわせること。
ミラーリングとも言う。
動作、姿勢、目線など合わせる。
2.M 「ムードづくり」は相手の気持ちに合わせること
相手が喜んでいるときは、一緒に喜ぶ。
相手が悲しんでいるときは、一緒に悲しむ。
3.W 相手と同じ単語を使う
相手が使う言葉を使うようにする
パロッティング法・・・オウム返し法
相手と同じスピードに合わせる。
相手の声の大きさに合わせる。
※専門用語の使い方
・ページングにプラスワン
具体的には、
「暑いですね」
「本当に暑いですね。夏休みはどこかお出かけですか?」
疑問形をなげかけ、単なる挨拶だけで終わらせずに、会話を楽しむようにする
○人間関係のゴールデンルールは「相手の立場に立つこと」である。
○できる人の聞き方
・メモを取る
・復唱する
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