著書名 タイタンの妖女 著者 カート・ヴォネガット 出版社 ハヤカワ文庫 発表年 1959年
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画像 著者略歴 カート・ヴォネガット
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購入日 2010年8月26日 きっかけ 「マスコミに載らない海外記事」の紹介でカート・ヴォネガットを知り、 爆笑問題・太田さんが薦めていたので読む。 目的 楽しむ 目標
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・マラカイ・コンスタント
たぶん、天にいるだれかさんはおれが気に入ってるんじゃないかな
・p187ラムフォード
「世界に重大な変化をもたらそうとするものは、
ショウマンシップと、
他人の血を流すことに体するにこやかな熱心さと、
その流血のあとに通常やってくる短い悔悟と戦慄にもちこむべき、
もっともらしい新宗教とを持たなければならない」
・p192 ラムフォード
彼らが心から願ったその目的のために、わたしは、やがて世界各地のあらゆる地球人の心に熱狂的に迎えられることになる新しい宗教の知らせを、ここに伝えよう。
国境は消失するだろう。
戦争欲は消滅するだろう。
あらゆる羨望、あらゆる不安、あらゆる憎悪は死に絶えるだろう。
この新しい宗教の名前は「徹底的に無関心な神の教会」という。
人々をいつくしめ、そうすれば全能の神はご自分をいつくしまれる。
この宗教の二つのおもな教えは次のようなものだ。
ちっぽけな人間には、全能の神を助けたり、喜ばせたりすることはなにもできない。
そして、運の良し悪しは神の御業ではない。
・p330 ビアトリス
だれにとってもいちばん不幸なことがあるとしたら
それはだれにも なにごとにも利用されないことである
わたしを利用してくれてありがとう
たとえ、わたした利用されたがらなかったにしても
・p333 コンスタント
おれたちは長いあいだかかってやっと気づいたんだよ。
人生の目的は、どこのだれがそれを操っているにせよ、
手近にいて愛されるのを待っているだれかを愛することだ、と。
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コメント
・操っていると思っていた賢しい者が、実は操られていたことを知り絶望する
・操られているものが、たとえ操られ利用されていたとしても、そのことに意味を見出し満足する
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リンク
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