著書名 人間が幸福になる経済とは何か
著者 ジョセフ・E・スティグリッツ
出版社 徳間書店
発表年 2003年 |
画像
著者略歴 |
購入日 2010年9月
きっかけ 小平図書館
目的 経済学を知る
目標 スティグリッツを知る
誤った信仰とは何か?・・・どんな信仰で、どこが間違っているのか
スティグリッツはどんなことでノーベル平和賞をとったのか?
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目次
序「狂騒の90年代」とは何だったのか
1.好況から不況へ―崩壊の種子は蒔かれた
2.奇跡か、ただの幸運か―赤字削減の苦闘
3.「全能」のFRBはなぜバブルを防げなかったのか
4.規制緩和の暴走
5.貪欲の経済―粉飾会計とストックオプション
6.銀行の変質とバブル
7.減税が熱狂をあおった
8.もはやわれわれは安心な生活を送れない
9.世界を不幸にしたグローバリズムの始まり
10.エンロンの不正と破綻
11.神話の真実をあばく
12.「第三の道」を求めて
エピローグ。経済政策はなぜ誤るのか
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Book Description (本の説明)
史上最大の経済発展のひとつ(☆資本主義)は、いかにしてみずからを破綻へ導く種をまくことになったのか――。ジョセフ・E・スティグリッツは、ベストセラー『Globalization and Its Discontents』の中で、どのようにして、自由市場主義に対する見当違いの信仰が、多くの開発途上国の人々を苦しめている昨今の問題の数々を引き起こしたかについて語っている。本書では、同じ論点でアメリカに目が向けられる。
ノーベル賞経済学者による革新的なこの本は、1990年代の繁栄について一般に理解されていることの大半は誤りであり、世界のリーダーや、多大な影響力をもった主要な経済決議を支えてきた理論がまったくの時代遅れであると主張している。確かに、雇用は生まれ、テクノロジーは進歩し、インフレは収まり、貧困は緩和された。だが同時に、われわれが今日直面している経済問題の下地もできあがっていた。政策立案者たちは、ある種のイデオロギーの運動家のごとく自由市場に肩入れし、会計基準から外れることを黙認し、規制解除を過度に進め、企業の拝金主義に迎合した。そして今になってそのつけが回ってきたというわけだ。
内容(「BOOK」データベースより)
膨大な財政赤字を引き継いだクリントン政権。スティグリッツは経済諮問委員長として経済立て直しという難題に取り組む。彼らは規制緩和と金融の自由化を推進することで空前の好況を演出する。しかし、それは後の歴史がしめすように、崩壊の種子を内包した危険極まりないバブルであった―。一体どこに間違いがあったのか?経済政策はなぜこうもしばしば誤るのか?弱者を思いながらも、さまざまな利害の衝突に翻弄された90年代を検証し、未来への教訓と祈りをこめた話題の書。
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本書を読む前に自分の考えを述べる
序「狂騒の90年代」とは何だったのか
☆バブルの発生と破綻によって日本から資源を奪う
1.好況から不況へ―崩壊の種子は蒔かれた
☆バブルの正体・・・貨幣の発行と支給先
○
レーガン大統領:減税、軍事費拡大によって赤字拡大
クリントン大統領:増税、緊縮財政で赤字削減
ITバブルによって、黒字化成功
グリーン・スパン:赤字削減に協力
2.奇跡か、ただの幸運か―赤字削減の苦闘
☆赤字はいけないことか?財政のバランスの意味は?
貨幣が勝手に発行されるならば、赤字と言う借金は貨幣を発行して返せばいい
○クリントン大統領:共和党のバラマキ政策を批判
3.「全能」のFRBはなぜバブルを防げなかったのか
☆バブルを防ぐ?FRBは、わざとバブルや恐慌を発生させ、馬鹿みたいに発行され価値が亡くなった紙幣を、一部の人が、格安で実質的な資産と取り換えただけ。誰が困って誰が儲けたのか考えてみればわかること。しかし、考える人はいないので、こんな事実は存在せず、きっと儲かった人はいないのだろう。暴落した資産が誰の手に落ちたのか見ればわかることなのに、誰も見ようとはしない。騙されていることに気づくのが嫌なのだろう。マトリックスのような世界。
○グリーン・スパンがいかに多くの金融の経験と知識を持っていたとしても、景気の予測をすることは難しく、現在がバブルかどうか判断することもむずかしい。バブルとわかるのは、バブルがはじけた時だから。
4.規制緩和の暴走
☆弱者を守るための規制がはずされたとき、想像は容易につく。格差の拡大。
5.貪欲の経済―粉飾会計とストックオプション
☆罰する者がなく、粉飾することでみんなが幸せになるならば、破綻するまで、ババをつかまされなければそれでいい。たとえ不正で得たお金であってバレタとしても誰も返さない。たいていは税金で銀行の損失が補填される。
○エンロン
○ワールドコム
6.銀行の変質とバブル
☆銀行の変質・・・以前、古き良き時代は実業者に資金を提供し、産業を育てていたのかもしれない。しかし、利益を追求する今は、生活に密着した産業を育てる気もなくバクチに金を出しているだけ。
○不正会計と銀行融資
7.減税が熱狂をあおった
☆バクチで儲けたお金に税金を安くして、バクチを推進した。
働くことよりもバクチで稼ぐことをよしとした。
8.もはやわれわれは安心な生活を送れない
☆預金、年金、保険がバクチにつぎ込まれている。いつ破綻がばれてももおかしくない状況。誰も、自分が加入している機関の入ってくるお金と出ていくお金の状況を見ようとせず気にしない。保険会社や年金の資産状況や財務状況、利益率を見る気がない
○労働者、年金、リスク
景気下降期にはリスクを減らして安全性を高めることに大きな利益がある。
※みんなが大損しているときに、利益を上げることは不可能に近く、どれだけ損失を抑えるかがポイント。
9.世界を不幸にしたグローバリズムの始まり
☆バクチ経済の普及が、実体経済をおろそかにし、正直者が馬鹿らしくみえる世の中にした。
10.エンロンの不正と破綻
☆バブルと不正の最たるものがエンロン。しかし同様なことが今もどこかで行われている。
11.神話の真実をあばく
☆神話の真実。神、紙、金は信仰によって成り立っている。
貨幣という実態のない概念が、信仰によって、モノや人を動かし、交換し何かを創り出している。
地球という一つの家の中で、食物連鎖という非常にバランスがとれゴミが発生せず無駄なものや無意味なものがない仕組みができていた。しかし、ゴミをひたすらつくりだし、片付けず、自分の目に入らないところに捨てて満足しているがん細胞のような人間。しかも沢山のごみを出すよな経済活動が称賛され、質素な生活をしている人が無意味で無駄な人間のように扱われる。
12.「第三の道」を求めて
☆地球には太陽という無限のエネルギーが注ぎ込まれている。
もちろん地球自体にも活力があり、植物、動物、水、自然が満ち溢れている。
このバランスをくずさず、いかにゴミを出さずに自然の流れにそった生き方をするか。
貨幣を見直せばすぐに解決できると思う。
自分のため、自分の子孫のためにお金を残すのでなく、地球のために良い環境を残す生き方をすべき。お金は活動の道具であって、道具を集めて喜ぶあまり、道具を必要としている人が困るほど一人占めするのは、善くないと思う。
○トリクルダウン経済学 「したり落ちる(トリクルダウン)」
エピローグ。経済政策はなぜ誤るのか
☆経済政策は本当に誤っているのか?・・・一部の人にとって失敗しているように見えるだけで、別の一部の人には予定通りに動いているのではないか?恐慌にしても、バブルにしても戦争にしても、狙い通りに動いているのではないか?
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コメント
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