著書名 ワーズワス 田園への招待 著者 出口 保夫 出版社 講談社プラスアルファ新書 発表年 2001年 |
画像 著者略歴 出口 保夫 1929年、三重県に生まれる。早稲田大学教育学部を卒業。同大大学院を修了し、早稲田大学教授を経て名誉教授に。英文学者。イギリス・ロマン派の詩人を中心にイギリスの文学、文化を紹介し、イギリスブームの火つけ役となる。『キーツとその時代』(上・下、中央公論社)で国際アカデミー賞、大隈記念学術褒賞、『キーツ全詩集』(全3巻、白鳳社)で日本翻訳文化賞を受ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) |
購入日 2010年9月16日 きっかけ BookOff荻窪にて 目的 ワーズワスを知るため 目標 |
目次 序章 湖のある風景 第1章 記憶の中の自然 第2章 「嵐の時」とその後 第3章 自然と対話をする詩人 第4章 ドイツ冬の旅 第5章 グラスミアの家と故郷再生 第6章 スコットランドの旅 |
内容(「BOOK」データベースより) イギリスで最も美しいといわれる湖水地方を愛し続けた桂冠詩人の観照と思索の軌跡。現代人がいつの間にか失ったゆったりした時間と自然との語らいが取り戻せる本。 |
コメント ・アマゾンのレビュー 対訳の詩を通じてワーズワスの自然観をたどる, 2009/4/13 By tomo1943 (茨城県つくば市) (トップ1000レビュアー) ウィリアム・ワーズワスは、日本でも自然派詩人として名が通っています。彼は、イングランド、湖水地方の北外れ、コッカマスで1770年に生まれました。学齢期を湖水地方の中央部、ホークスヘッドの街で過ごし、ケンブリッジに学んだ後、10年ほどを各地の放浪に費やしましたが、1799年に再び湖水地方のグラスミアにもどって居を構え1850年に80歳で亡くなるまで、生涯の大半を湖水地方で過ごしました。 本書では、おおむねワーズワースの生涯を追って、彼の詩の代表作を対訳で示しつつ、そこに見られる自然観を具体的に分析して見せてくれます。 子どもの頃に湖水地方の自然の中で過ごしたことから形成された「記憶の中の自然」、 放浪期の「自然のうちの完全な平和」、「自我と自然の合一」、 故郷へ戻ってからのそれらの洗練と、故郷への愛と厳しい現実を見つめる眼の完成、といった自然観の変遷が明らかにされます。 著者は、上述の通り、彼の詩に則って、彼の自然観とその詩作への表れを明らかにしてくれていて、それはそれでよいのですが、本書であまり触れていない論点として、キリスト教との係わり、社会経済状況の反映(フランス革命については、若干の言及があります。しかし、彼の生涯は、イギリス産業革命の真っ最中のことでしたから、そのあたりも本当は知りたいところです)なども、考えられるべきと思われます。しかし、それらは、別の本に求めることにしましょう。 ☆素晴らしいレビュー。本に書いてあることをすっきりとまとめ、本書にない時代背景に触れ、さらなる読書、探求の方向を示してくれている。 ・ |
序章 湖のある風景 わたしは 大河のように 真夏の陽を受けて |
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2010年9月30日木曜日
ワーズワス 田園への招待
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