- 仕事ができる人のタイムマネジメント
行本明説 ゆきもとあきのぶ
日本タイムマネジメント普及協会
東洋経済新報社2002/11
○生産性を上げるために
生産性=質×量÷時間
- 初級コース:少ない時間でやる・・・質と量を変えずに(落とさずに)、今までよりも少ない時間(短い時間)でやる。
- 中級コース:量を増やす・・・質と投下時間を変えずに、今までよりも仕事の処理量を増やす。
- 上級コース:質を上げる・・・量と投下時間を変えずに、今までよりも仕事の質を上げる。
○四つの時間管理
- 自分だけでやる仕事 始まり時間
- 自分だけでやる仕事 終了時間
- 他人と一緒にやる仕事 始まり時間
- 単にっと一緒にやる仕事 終了時間
ほとんど始まる時間のスケジュールを立てても、
終わる時間が守られていなかったり、
終わる時間がわからなかったりする。
今すぐ | 後で | |
自分だけ | 1番 | 3番 |
他人と一緒 | 2番 | 4番 |
突発の仕事も四つに分ける
○段取り上手14のテクニック
- 一番大切な仕事は「後で自分一人でやる仕事」である
- 「事前にわかる仕事」の優先度、投下時間を把握する
- 一週間程度の投下時間の調査をやってみる
- 自分一人でやる仕事は開始時間の管理が重要
- 手帳には他人との予定だけでなく「自分へのアポイント」も書き込む
- 仕事の質を高めるには「すでになされた他人の仕事」を参考にする
- 「自由に使える時間」は時間予算の三割しかないことを知る
- 一日の予定は30%内に抑えるようにする
- ひとつでも多くの仕事をこなすことで専門知識の量は増える
- 仕事の目標は必ず具体的な数字に置き換える
- よい目標を立てるには投下時間と質と量を明確にする
- 一日の始まりは「コンタクト業務」から始める
- 二週間に一度は仕事の棚卸しをやってみる
- 他人を変えるより自分が変わるほうが簡単である
・仕事とは、目標達成のための、自分と他人との共同作業。
仕事 業務処理 専門知識
仕事の進め方の技術
情報処理 コミュニケーションの技術
・主観と客観を明確にする・・・仕事の基準
仕事の始め(開始) | 仕事の終わり(期限) |
いかに上手く(質) | いかに多く(量) |
目標(予定) | 実績(結果) |
責任 | 権限 |
納得 | 調整 |
専門 | 業際 |
判断 | 規範(ルール) |
・それぞれが単独では存在しない、コインの裏表状態。
・共通の判断は、コミュニケーション後に合意、確定する。
○パレートの法則・・・2割8割の法則
・仕事そのものと、仕事の目的を間違える人が多い。
例:「支店長の仕事で重要なものは何ですか?」
「支店の業績拡大です」・・・これは目的、仕事は、目的のために具体的に何をするか! これでは優先順位が混乱してしまう。
・仕事の無駄探しは、仕事の効率化にはならない。
それよりは、優先順位で重要な二割に集中すべし。
・事前にわかっている仕事のことを、実はわかっていない!
その仕事の内容 質と量 投下時間 を把握していない
→優先順位が把握できない
○他人に依存し、自主自立を失えば、仕事をコントロールするすべを失ってしまう。
・専門知識の取得は個人の役割。
多種多様な専門知識を集積しておくのが組織の役割。
・自分の仕事を全部、紙に書き出してみる。
○ブレインマップ
頭の中にあることしかできない
→頭の中にあることはすべて実現できる
サードキーワード サードキーワード
セカンドキーワード セカンドキーワード
マザーキーワード
セカンドキーワード
サードキーワード サードキーワード サードキーワード
実施のポイント
- キーワード(原則として)単語を書き出す
- マザーキーワードから連想される次のキーワード(セカンドキーワード)を書き出す
- 以下、順次セカンドキーワードから連想されるサードキーワードを書き出しする
- 適当なところ(5キーワードくらい)で連想をストップする。出来上がったブレインマップを概観し、関連があるキーワードをラインで結ぶ。
- 以上でブレインマップが完成。
評価・判断ポイント
- ラインが多く集まっているキーエアー度がアンサーキーワードとなる。
- アンサーキーワードを優先順位(ライン数)順にリストアップすると、マザーキーワードの本質が見えてくる
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