2010年1月18日月曜日

竹中教授のみんなの経済学


竹中教授のみんなの経済学
竹中平蔵 経済財政担当相
幻冬舎 2000/12

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○経済学は、私他の社会の在り方であり、個人の生活の問題を考えることにほかなりません。

△日本のサラリーマンは長い間、会社というのはだれのものかわからない、それは公の器である、とでもいうようなイリュージョン(幻想)を持っていました。「うちの会社が・・・」という言い方が日常的に使われることからもそれは明らかです。社員はみな、会社と自分自身が一心同体だと思っていたのです。良い面もあるが悪い面もある。・・・社内に何のしがらみもない外国人のゴーンさんが、見事日産の立て直しを断行しているのは好例でしょう。

○いまの日本に必要なのは構造改革。
構造改革なくして明るい将来はない。
 いま日本では構造改革が必要といわれています。
これは、国の「リストラ」だと考えればよいでしょう。
日本に必要な構造改革の一つは不良債権をはじめとする過去の腐った部分を処理するという取り組みです。

○この過大な債務、つまり不良資産を持ち続けている限り経済成長は戻りません。
どれだけ大きな公共投資をしても、所得税の大幅減税をしても、成長率は戻らないのです。

  銀行が融資できるのはプロジェクトではなく、会社そのものなのです。
 会社自体に多額の不良資産、過大な負債があると、
 リスクが大きくてとてもお金をかせません。
  本来やるべき投資が出てこなければ、本来得られる収益も上がりません。

○失業問題を拡大させないようにしながら、雇用面でのリストラを進めるというのは、非常に難しい問題です。
 その解決策として考えられるのは、やはり給料を抑えるという方法でしょう。

○1990年だに入ってからの日本の成長率。
バブルの崩壊でGDPの2.4倍も資産を失ったこの10年は、本来ならば毎年1%の成長ができるような状況ではありませんでした。にもかかわらず、日本は公共事業の拡大など政策上の無理をして成長してきました。
 GDPのなかでどのくらいが企業の利潤になり、ろのくらいが賃金に分配されたのでしょうか。
 80年代までは「利潤:賃金」は、0.4:0.6でしたが、90年代は「0.3:0.7」になりました。
個別に見れば給料が減った人もいるかもしれませんが、社会全体からみれば減ってはいません。国民の多くは生活水準を上げてきたのです。

○ここからわかるのは、この十年間、企業がかなりの痛みをかぶり、労働者に配分してきたということです。

○成長率が上がっても給料はあまり上がらなくなる。
それでも成果水準を下げないようにする秘策がある!

それは、個人資産の運用利回りを高めるという方法です。

 利潤とは何か?

 バブルで膨れ上がった資産が、はじけ暴落したというが、

どうして暴騰し、暴落したのか?なにか生産して成長したのか?
 
 ただ単に通貨を多く発行してきただけではないのか?
 
 ただ銀行が信用による預金通貨を多く発行してきただけではないのか?

 運用する資産をもっていて利回りが上がって喜ぶ人は国民の何%だろうか?

 利潤とは何か?賃金下げてまで利潤をあげ配当すべきものなのか?

○日本の銀行はまだまだ貸しすぎている。
これから長期的に貸出を抑制せざるを得ない・

 ??? 通貨の流通量が少なくなれば経済活動が停滞するのに???

○せっかく預けたお金も超低金利でぜんぜん増えないわ。
金利が高くて安全な商品があればすぐに移し替えるのに・・・お母さんの経済学

○1400兆円もの個人金融資産が預貯金に偏っている。
この運用利回りをあげるのが「金融ビッグバン」の役割。

○投資信託によって可能になる新しい運用のルート。
企業の資金調達の方法にも別の道筋ができつつある。

○徴兵制度、陪審制度、税の申告。
先進国は公的な部分を民間が担っている。

○「双子の赤字」時代のアメリカよりも
はるかに大きな赤字を抱える借金大国・日本

 通常であれば、これだけの巨額の財政赤字があればインフレになったり、高金利になるという形で市場から警告が発せられます。ところがいまはデフレです。
要するに、財政赤字で出てくるはずの問題が何も起きていないのです。

 バブルによって大量の通貨が発行され、土地や株の暴落と一緒に発行さらた通貨もなくなれば問題はころほど大きくならなかったと思う。
 結局、借金だけが残ったかたちだが、発行された通貨はどうなったのろうか?
10億の土地が1億になった。10億の土地で10億の融資ですべてが土地に再投資しているわけではないと思う。銀座で飲んだり、ブランド品を買ったり、かなりのお金が市場に出回ったはず。そのお金はどうしたのだろう?
 使いきれなかったお金は結局、金融商品に変わっただけではないか?
 預金や保険、株券、金など。
 大量の通貨が生活物資を買うことになればインフレが起きたはず。
 結局、流通されずに現金として残っているのかも・・・。
 
 通貨が大量に発行されているにもかかわらず景気が良くならず、物価も上がらないのは、おカネが流通していない、動いていないせいだと思う。

 日本で発行された通貨が、海外の市場で運用されたり、ただ金融商品で運用され、実体経済に通貨が流れていないのでは?
 為替相場、デリバティブなど実体経済の数100倍の金額だという・・・
このバクチで勝った負けたを運用という。何か価値を生み出しているのだろうか?
有り余った通貨が実体経済に影響を与え物価が高騰するより、金融市場というバーチャルな市場でゼロサムゲームを繰り返している方が害がないのかもしれない。

 しかし、日本の通貨が日本で使われず、海外で使われているということは、日本人が働いて、海外の人が恩恵を受けているということになるのか?


 銀行が株や土地を担保にどんどんお金を貸し、
どんどん土地や株の価格を上げ、
途中で融資を止めることによって
おもいきり価格を下げる。
価格を下げ担保権の行使によって
土地、株券を手に入れ、
さらに借金まで背負わせることによって、
融資先を支配することができる。

 モノの価格が下がったのに、

融資した金額は下がらず、借金はそのまま。

 最初1千万の価値のものが値上がりして評価1憶になり、

1憶借りることができるようになった。

 今度は1憶のモノが値下がりして1千万になった。

銀行はモノを取り上げ、借金が9千万残ってしまう。

 バブルの当時、多くの人が土地が値上がりして、借り入れができるようになり

あたかもお金をもらったかのように、借り入れしたお金を使った。

そもそもお金を稼いでいるわけではなかったので、

土地を売却して返済した。そんな地上げが横行していた。

 土地の所有形態、通貨の発行形態の見直し

利益、会計の見える化、仕組みについて考える。



○財政再建は2003年から5年かかる。
消費税は最低でも14%。

○財政を健全化する方法は一つ。
借金を増やさず経済成長を続けること。

○97年のタイ・バーツ暴落の背景にあるドルにリンクする「固定相場」の理由


○制度の競争が起きるグローバリゼーションのなかで矛盾点があぶりだされたのがアジア通貨危機の本質

○貧しい国を富める国に転換するためにはまず農業で生産性を高めることが第一



 貧しい国はいつまでたっても貧しい。なぜならば、所得が低いため、その日食べていくのがやっとで貯蓄ができないからだ。

 貯蓄があって初めて投資ができ、投資をして初めて豊かになれるのに、貯蓄がないからそれができない。

 だからいつもあでたっても豊かになれない。

・・・本当か? 豊、幸せについても定義を考える必要があるけど、

貯蓄?投資する金額を海外から支援を受けたり、政府が通貨を発行したりしてはどうだろうか?

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