絵のある人生―見る楽しみ、描く喜び―
安野光雅
岩波新書2003/9
- いい絵とは何だろう
- 名画はどのように生まれたのだろう
- 画家たちはどう生きたのか
○絵を見る・・・・心を動かされる満ち足りた時間・・・
・動かない絵をみるときは、先入観をなくし、自分の目で見、自分の頭で考えながら見ることが大切だと思います。
結婚相手を選ぶとき、人の意見だけで決める人はいないのに似ています。
他の人がいいと言う絵が、自分には納得できないことがあっていいのです。
絵は、絵とそれを見る人との共同作業で、そこに美しい世界を広げているのです。
美しいものに反応する感覚は、絵を見ることの経験によっても磨かれる。
・トルストイ「美をあらわすことはできても、定義することはできない」
・「美しい」と「きれい」
・美しいとは、心を動かされること。
・美しいというのは醜悪な部分までも含んでいる。
醜悪なものでも心を打たずにはおれないものがある。
秋の枯れ葉の褪せた色も美しい。
グリューネヴァルト 「イーゼンハイム祭壇画」
・その絵に没入して心を洗われる思いがする
・仕事ととして描く 描きたいという衝動に駆られて描く
・解説を聞きすぎては「発見」になりません。
自分の目で見て、感じ、また考えるのでなくては意味がありません。
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