2010年1月21日木曜日

☆「原因」と「結果」の法則


「原因」と「結果」の法則

ジェームズ・アレン

サンマーク出版2003/4





 心は、想像の達人です。

そして、私たちは心であり、

思いという道具をもちいて自分の人生を形づくり、

そのなかで、さまざまな喜びを、また悲しみを、

みずから生み出しています。

私たちは心の中で考えたとおりの人間になります。

私たちを取りまく環境は、真の私たち自身の映し出す鏡にほかなりません。

ジェームズ・アレン

原題 「AS A MAN THINKETH」

 「何かあって落ち込んだりしたときに読んでごらんなさい。

人生なんてとても単純なものね。」友人より

目次

はじめに

思いと人格

思いと環境

思いと健康

思いと目標

思いと成功

ビジョン

穏やかな心



はじめに

 私がこの本を通じて行っていることは説明というよりは提案であり、目的は、できるだけ多くの人たちが、自らの手で、

「自分こそが自分の人生の創り手である」

という真実に気づくのをうながすことにあります。




思いと人格

人間は思いの主人であり、人格の制作者であり、環境と運命の設計者である。

自分の心をしっかりと管理し、

人格の向上に努めている人たちは、

「環境は思いから生まれるものである」

ということを熟知しています。




思いと環境

「原因と結果の法則」のしくみ

 心の中に蒔かれた(あるいは、心に落下して根づくことを許された)思い

という種のすべてが、それ自身と同種のものを生み出します。

それは遅かれ早かれ、行いとして花開き、

やがて環境という実を結ぶことになります。

良い思いはよい実を結び、悪い思いは悪い実を結びます。

外側の世界である環境は、心という内側の世界に合わせて形づくられます。

そして、好ましい環境と好ましからざる環境の双方が、

究極的には、そこに住む人間の利益に貢献します。

人間は、自分自身の果実の収穫人として、

苦悩と喜びの双方から学ぶことができるのです。

私たちの願いや祈りは、私たちの思いと行いが、

それと調和したものであるときにもみ叶えられるのです。

人々は環境を改善することは、意欲的ですが、

自分自身を改善することには、ひどく消極的です。

かれらがいつになっても環境を改善できないでいる理由が、ここにあります。

自分自身を改善するということは、

真の意味での自己犠牲を払うことにほかなりません。



悲しいまでに貧しい男がいます。

彼は、あらゆる環境が改善されることを願っています。

しかし、彼は、報酬が少ないという理由に、仕事をさぼること、

つまり、自分の雇い主をだますことを選んでいます。

彼は、真の豊かさを築くための原則を何ひとつ理解していません。

彼は、貧困から這い上がるにまったく値しないばかりか、

怠け心、ずるい思い、卑屈な考えにふけり、

それに従って行動することで、

より深刻な貧しさを自分自身に引き寄せつつあります。




思いと健康

きれいな思いは、きれいな習慣をつくりだします。

自分の心を洗わない聖者は、聖者ではありません。




思いと目標

人間を目標に向かわせるパワーは、

「自分はそれを達成できる」

という信念から生まれます。

疑いや恐れは、

その信念にとって最大の敵です。



思いと成功

人間は、もし成功をめざすならば、

自分の欲望のかなりの部分を

犠牲にしなくてはならない。

自分の心を正しくコントロールする努力を怠っているかぎり、

私たちは、大きな影響力をおよぼしたり

重要な責任を果たしたりできる地位には、

けっしてつくことができません。

そのとき私たちは、自らの足で立ち、

責任ある行動をとることができない人間です。




ビジョン

気高い夢を見ることです。

あなたは、あなたが夢見た人間になるでしょう。

あなたの理想は、

あなたの未来を予言するものにほかなりません。

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