―能力とヤル気に即した4つの実践指導法
K.ブランチャード
P.ジガーミ
D.ジガーミ
ダイヤモンド社1985/9
≪リーダーシップ・スタイルの取決め≫のためのゲームプラン
1.スタート
≪一分間目標設定≫課題を遂行する部下との間で合意を要す
①責任と目標の領域
②業績の基準と測定法
たずねる
- どの責任領域あるいは目標領域を引き受けたいか?
- 仕事の進み具合をどのようにして確認するのか?(測定)
- 目標に向かった遂行行動の優秀さを判定するものは何か?(基準)
2.診断する
≪発達度≫課題を遂行する部下との間で合意を要する
適正能力とやる気
D1・・・低い適正能力・高いやる気
D2・・・普通の適正能力・低いやる気
D3・・・高い能力・低いやる気
D4・・・高い能力・高いやる気
3.組み合わせる
適切な≪リーダーシップ・スタイル≫
D1 指示型 S1
D2 コーチ型 S2
D3 援助型 S3
D4 委任型 S4
4.適切なリーダー・シップを行使する
◎すぐれた業績遂行行動
進んでいる
先に行く
援助を多くかつ指示を少なく
指示型S1からコーチ型S2へ
もしくは、コーチS2から援助型S3へ
最終的には援助を少なくする
援助型S3から委任型S4へ
目標達成に成功したらさらに進んで新たな目標を設定する
△思わしくない業務遂行行動
一時的に遅れている
前に戻って
援助を多くする
委任型S4から援助型S3に
指示を多くする
援助型S3からコーチ型S2に
最終的には援助を少なくする
コーチ型S2から指示型S1に、必要ならば
スタートに戻って目標の再検討、明確化、合意をやり直す
部下の顔を一人一人、一日のわずかな時間でいいから
思い浮かべよう。
そして、部下こそ
もっとも大切な財産であることを肝に銘じよう。
私と同じように積極的に働こうという人がなかなか見つからなくて困ってます。
「私が何でもやらなければならにように思えるのです。」
「誰かに仕事を任せてしまうことですよ。」一分間マネジャー
「でも、私のところには仕事を任せられるような部下はいないんですよ」
「そういうことなら、訓練して育てることが必要ですね。」
「でも私にはそんな時間がないのです。」
より懸命(ハード)に働くな、
より賢明(スマート)に働け。
四つのリーダー・シップ
S1・・・指示型。リーダーは具体的な指示命令を与え、仕事の達成をきめ細かく監督する。
S2・・・コーチ型。リーダーは引き続き指示命令を与え、仕事の達成をきめ細かく監督はするが、決定されたことも説明し、提案を出させ、前進できるように援助する。
S3・・・援助型。リーダーは仕事の達成に向かって部下の努力を促し、援助し、意志決定に関する責任を部下と分かち合う。
S4・・・委任型。リーダーは意思決定と問題解決の責任を部下に任せる。
指示的行動・・・なにをするのか、どのような方法でするのか、どこで行うのか、いつするのかをはっきりと部下に告げ、その遂行行動を細かく監督すること
- 構造化する:仕事の仕組みづくりをする
- コントロールする
- 監督する
援助的行動・・・部下の話をよく聞き、その努力に対して援助や支持や励ましを与え、問題解決や意思決定への参加を促すようにすることである。
- 称賛する
- 促進する
平等でないものを、平等に扱うことほど不平等なことはない。
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