グノーシス 古代キリスト教の異端思想
講談社選書メチエ2004/10
筒井賢治
モーツァルト アヴェ・ウェールム・コルプス K618 合唱宗教曲
処女マリアより生まれたまことの体よ
あなたに挨拶します
あなたは人間のために十字架にかけられ、
まことに苦しみ、
いけにえにされ、
その脇腹は突き刺され、
水と血がそこから流れ出ました
死の試練として、
あなたをあらかじめ私たちに味わわせてください
・1945年に発見された 「 ナグ・ハマディ文書 」
・ キリスト仮現論
・ 大いなるセツ第二の教え
・・・・十字架を担いだのは別の者、シモンであった。
・ アドルフ・フォン・ハルナック 古代キリスト教史研究
・ マルキオン
・ トルストイ 「 惨めな者たちと憎まれた者たち 」
・ ヴァレンティノス派
プトレマイオス
・ バシレイデース
・ ユスティノス
・ ヒッポリュトス 「 全異端反駁 」
・ テルトゥリアヌス 「 マルキオン反駁 」
・ アウグスティヌス
マニ教
○グノーシスの定義 自己の神的本質を認識すること
- 反宇宙的二元論
- 人間の内部に「神的火花」「本来的自己」が存在するという確信
- 人間に自己の本質を認識させる救済啓示者の存在
・ 知恵文学
コヘレトの言葉 (伝動の書)
何という空しさ、
なんという空しさ、
すべては空しい
太陽の下、
人は苦労するが、
すべての労苦も何になろう
・・・
かつてあったことは、
これからもあり、
かつて起こったことは、
これからも起こる
太陽の下、
新しいものは何一つない
・・・
・ マンダ教 マンダ=認識=グノーシス
「 ギンザー 」
「 ヘルメス文書 」
「 コルプス・ヘルメティクム 」
「 ポイマンドレース 」
「 アクレピオス 」
・ コリント教会
コリント書
・ 「 フィリポ福音書 」 キリスト教グノーシス文献の華
人はまず死に、それから甦るのだ、
という人は間違っている。
人は、まず生きているうちに復活を受けなければ、
死んだときに何も受けないだろう。
・ ヨハネ福音書
「はじめに言葉があった」 「言葉」が「光」と言い換えられた
・ 魔術師シモン シモン・マゴス
・カルポクラテース ・・・始祖 カルポクラテース派
息子 エピファーネス 「 正義について 」 アレクサンドリアのクレメンスの引用によって知られる
「カルポクラテース派は、社会のルールや伝統的な因習といったものを徹底的に相対化しようとしていた。それらは、結局、神ではなく人間が決めたことにすぎないと主張」
輪廻転生 「この世においてすべてを体験しておかなければ、つまり万が一にも何か未体験のものが残っているなら、魂は再び転生を強いられる、つまり救済されることがない」
性的放縦の実践
性的な熱狂的無法行為 オルギア
エイレナイオス 「 異端反駁 」
・オルフェウス=ピタゴラス教 輪廻転生
・ ハンス・ヨナス 哲学者
「 グノーシスと古代末期の精神」
「精神」なら、どこでも誰でも、人間さえいれば存在する。
・ K・ルドルフ 「 グノーシス 」
・アリストテレス 「 形而上学 」
「人間は本性的に『知る』ことを求める」
・ アウグスティヌス 「独白録」
哲学の唯一の目的を、「神と自分の魂を「知る」こと、と定義した。
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